中津川経営いろは塾

発起人：株式会社加藤製作所
加藤景司

本日ここに中津川「経営いろは塾」を開塾するにあたり、その志をお伝えすると共に、多くの賛同者を求める次第です。

私はこの中津川で生まれ育ち、家が古くから商売をやっておりましたので、自然と後を引き継ぎ現在に至っております。お陰様で地域の多くの皆様にこれまで一方ならぬ御世話を頂き、ご支援賜りました。今後とも、故郷中津川で鋭意努力し、多くの社員と「いい会社」を創り、お客様、地域の皆様、世のため人のために尽くしてまいりたいと思っております。

そうした中、リーマンショック以来の未曾有の不況のもとで、中小企業を取り巻く環境は未だ厳しく、如何にして今後とも事業を継続発展させていくかが最大の課題になっている事は言うまでもありません。

経営の舵取りを任されている「社長」にとってはまさにその力量が問われる時であり、益々その責任は重くなってまいります。私自身、まだまだ未熟ながらもつくづく感じる事は「経営は経験がモノを言う」という事であり、経験の浅さを埋めるためには、人一倍勉強を怠らず、日々努力することであろうと思います。しかしながら、残念なことに中小企業は人材の層が薄く、経営者が一人で力量不足を埋めようと頑張っても限界があります。そこで、今最も重要な事の一つは、如何にして経営者へのよきアドバイザーやブレーンを得るかでは、と思うようになりました。

かの二宮尊徳翁の教えで「経済なき道徳は労多くして功なし、道徳なき経済は永遠の道おぼつかなし」というものがあります。経営者には経済と道徳の両輪が必要と言うことです。経営者、リーダーは人格を磨き、併せて経営能力を高める努力も怠らない、それこそ本物の経営者のあるべき姿ではないでしょうか。そうした思いの中で、私自身だけでなく、故郷中津川で日々頑張っている中小企業経営者、あるいはその後継者や準ずる方に少しでもお役に立ち、それぞれの企業の発展の一助になればと思い、中津川「経営いろは塾」を開塾いたします。

「いろは」はご承知のように物事、ノウハウの始まり、基本と解釈されます。専門分野毎に「経営のいろは」を改めて一緒に学ぶ中でこの激動の時代を共に乗り切ってまいりましょう。

尚、詳しい内容については別紙をご参照頂ければ幸いです。最後にこの塾はあくまでも経営の勉強会であり、営利を目的としたものではありません。そして講師をお勤め頂く各専門家の皆様は、開塾の趣旨に賛同頂き「それでは力になりましょう」とほぼ無償でお引き受け頂いた方々です。今後勉強していくなかで、参加者と専門家の皆さんの間に、様々な縁が出来ていくことも、不安な時代の中では非常に心強いことではないかと思います。

以上、中津川「経営いろは塾」の趣旨を何卒ご理解頂き、一人でも多くの方と学べる事を心から願っております。